矢郷良明 LIFE philosophy @deracine5to1

思考と哲学の旅日記

病院は儲かるのか

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これは映画に医者役で出演した時のひとコマ

 

ギター弾いて、空手おしえてればいいのに、いろいろ巻き込まれて、医療業界に詳しくなり人脈もあり、医師会にも親類がいて、大学病院に先輩後輩が居て、病院経営のお仕事をお手伝いしたりしてます。

 

病院は儲かるイメージがありますが、思ったほどでは無いと思います。

 

医療機関の収益は

(1)医業収益

(2)介護収益

(3)その他の医業・介護関連収益

の3つに分けられ、

①医業収益には

⚫︎入院診療収益

⚫︎特別の療養環境収益(差額ベッド)

⚫︎外来診療収益

⚫︎保健予防活動収益(各種の健康診断、人間ドック、予防接種など)など

②介護収益には施設サービスにかかる収益、

居宅サービスにかかる収益(短期入所療養介護を含む)などが含まれます。

③その他の医業・介護関連収益としては、受取利息・配当金や有価証券売却益、補助金などがあります。

 

(1)の医業収益と(2)の介護収益を合わせた収益が、医療機関にとって広義の「本業による収益」となります。

 一方、医療機関が医療や介護サービスを提供するためにかけた給与費や医薬品費、給食用材料費、委託費、減価償却費、設備関係費などを医業・介護費用と呼びます。医業・介護収益と医業・介護費用の差(損益差額)が「本業による損益」となり、プラスであれば黒字、マイナスであれば赤字となります。

 

病床数の少ない病院は外来診療収益の割合が高く、病床数が多くなるにつれ入院診療収益の割合が高くなりますが、外来診療より入院診療が多い方が高収益で、病院は病床を増やした経営をしたいのですが、病床をつくるということは病院の資金が莫大になりますし、そもそも病院がある場所の医療圏に数が割り振られ、公立病院などか優先的に病床をもらえ、個人病院はなかなか病床が確保できず経営は新患を増やしていくことでなんとかやりくりしています。

 

次に医師不足が問題になっています。

人口減と比例し医師を目指す方が減り、医大も卒業まで5000万から2億強のお金がかかり、国民の収入が減っているので、学費捻出が難しいです。

医大に入学して初期研修、後期研修があり、この研修で就業先病院の流れができるのですが、学閥の問題や大手大学病院系から引き抜きがあり、学生側も設備が整う病院での研修を希望するので、中型病院、市立・県立病院は医師の確保が難しくなり医師不足となってます。

この医師不足で病院側は非常勤医師を雇うのですが、非常勤医師は日当 診療科によりますが10〜30万で、人件費が莫大になります。

また医療求人サイトなどから応募してくる医師の中にはトラブルやミスで解雇された問題ありな医師もいたりして、病院に致命的なダメージの火種になりかねないのでそこからの採用は避けたいところです。

 

◯勤務医の平均年収は、約1,500万円です。

開業医の平均年収は約2,800万円であるため、勤務医の約1,8倍、開業医の年収の方が高い計算になります。

開業医は勤務医よりも平均年収は高めですが、責任の重さや業務の多さが異なるのが特徴です。

勤務医は、患者の診療など業務がある程度決められているケースが多いでしょう。

また、病院の経営に関わることはほとんどありません。

一方開業医は、患者の診療からクリニックの経営、スタッフの教育など業務が多岐にわたります。平均年収は高いのですが、業務量も多くなってしまうのが特徴です。

 

というわけで病院がめちゃくちゃ儲かるわけでなく、イニシャルコスト、ランニングコスト、人件費、管理費、新規の医療器具検査器具投入費など、出費が大きく、また医療従事者、事務方などの人の管理が大変であり、なによりも日々の患者さんの回復のお手伝いが、病理的にも治療法も、人の心とカラダの移り変わりの進化が高速でその対応がとんでもなく大変です。

おまけにデジタル化が進んでますから、60代以上の医師は対応が大変で、辞めらる方も増えてきました。

 

どの仕事もそうですが、ビジネスの規模が大きくなるほどお金や人が集まりますが、それは内部留保されるわけでなく、目の前を流れていってるだけです。

毎月1千万収入があったらそれに見合った支出になるのが当然で、純利益が20%だとしても付き合いやら家族やらの関係で収入に比例したお金の使い方になっていくので、なにをやってるやらアホみたいな気分になってきます(笑)

フローとストックのバランスをうまくとれる企業、病院がよき経営となるのですが、企業努力では解決できない問題が大きく、バランスシートから"そんなに大きくも小さくもない会社・病院"みたいのが指向されてきてます。

国も小さな政府、小さな国、コンパクトシティを指向しているのはこれらのバランスの問題からです。

 

◯こういった有り様のさまざまな問題を病院出入りのクスリ屋や医療機材屋、銀行などか解決できない時に、雑談レベルで相談され、それに対する簡単なサンプルを話して、それがビジネス化されるかどうか互いに考え、採用されたら契約となるのが私の仕事の一部分なんですが、当たり前に一筋縄ではいです。

 

◯ただ病院経営は大変勉強になります。

医師に経営力はなく、経営者には医業はわからず、それがくっつくことで運営が成り立ちます。

チームをつくるというのが重要さをつくづく学びます。

 

この文章を書いてる時に旧統一教会に解散命令が出ました。

宗教団体は親族運営で、経営者が不在で、俯瞰した視点を持つ人間がいないので、異常で稚拙な集金システムで組織の財政を維持しており、それが反社会的問題に発展している元凶です。

いま健全経営(?)を目指す国内外の世界的に大きな宗教団体(会員5万以上くらいかな)はコンサルと契約しています。

宗教コンサルは経理面だけでなく、教団の方向性、教義の伝え方、年間テーマ、全国支部の進出の仕方、ヘッドクォーターからブランチ・フランチャイズの作り、各支部の人員統監管理もしています。

自社(自宗?)の教えを徹するなら、経営視点・経営経験成果を持つチームが絶対必要で、それは病院経営が証明しています。

◯一時か万事、因縁果報、基本的なロジックな考え方が理解できるかが病院の経営、企業の経営を存続できるかが鍵かと思います。