4.29の矢郷良明プロデュース ミュージックドネーション オムニバスアルバム
"PEACEFUL"の全国発売から2か月後の6.24に矢郷良明のアコースティックソロアルバム、
"One Drop Moisture"を発売しました。
アルバムは配信・ダウンロードは全キャリア、iTunes、Spotify、YouTube、インスタ、TikTok他すべてにあります。
フィジカル(CD)は限定販売でライブ会場か地獄極楽堂ショップにて販売いたします。
アルバムジャケット写真はあちこちひっぱりだこのキャメラマン谷井ちゃんです。
レコーディングは昨年、アルバムPEACEFULの収録休み日に白山ミュージックステーションスタジオでオーナー・エンジニアのロベルトさん、アシスタントあかりんこ、で、なんの編集もナシ、差し替えパンチナシ、休憩ナシで14曲スタジオに閉じこもり歌いっぱなしで、中から10曲チョイスしてソローリと出したかんじです。
"One Drop Moisture"
6.24全国発売 配信ダウンロードスタート
one drop moisture by 矢郷 良明 | TuneCore Japan
キッカケはジョニーキャッシュのMen Comes aroundとジョニーサンダースのアコースティックアルバム"Heart Me"
そして、デビットボウイのアコースティック1本でカバーしたアルバム(サージョーンズだったかな)の3枚の影響で一枚アコースティックアルバム残そうとおもいたった。
カバー5曲
という構成で、過去に自分の作った作品とライブでたまに歌うカバー曲をアコースティック。
アルバム名のOne Drop Moistureは歌とアコースティックギターのスタジオ1発取りなんで水滴みたいなイメージがあってつけた。
収録曲解説
1.片腕ジョニー
The handsomeplayboysのNorico violet用に私が作詞作曲しリリースしたが、好評だったのと作り方がまったく新しい方法だったので、キーをチェンジして私が歌って再録。
ロバートロドリゲス風の映画ストーリーをモチーフにリスペクトするアーティストの名を歌詞に連ねている
片腕のハンディキャップのあるジョニーか明日の不安を考えるより、いまの問題を解決する方が楽しく現実的であり、何も考えずに一瞬を楽しむことが最高だと伝えてる歌詞
2.My Lucy no 13
The handsomeplayboysのアルバムに私の作詞作曲ボーカルギターで収録されてるが、ライブではレコーディングバージョンで演奏したことなく、ロカビリーぽく跳ねたリズムに変えてある。
歌詞は韻を踏むパターンを強調する試みで、良い意味オールドスクールな曲
13という数字は忌味数と呼ばれ、人間が身体で計算できた数は手指の10と両足の2、計12であり、それを上回る13は未知の数であるから恐れたとする説や、時間や方位などに六十進法が使われ、60の約数のひとつ12が基準の数として、12か月や12時間、12方位など用いられてきたので、12より一つ多く素数である13は、その調和を乱すから不吉な数と考えられたり、北欧神話では、12人の神が祝宴を催していた時に、招かれざる13人目の客としてロキが乱入したり、キリスト教神話ではサタンを13番目の天使であるとする設定があって(これは土着神話がキリスト教に変化する際に北欧神話の話を元にしたらしい)。聖書はイエスを裏切った弟子であるユダは、最後の晩餐で13番目の席についていたとされ、13番目の弟子であったとする説もあったりで忌避されていて、オランダでは13を12+1と表したり、韓国のビルやホテルのエレベーターには13階ボタンがない。日本では船や山小屋で13人が集まった時は、顔の絵や藁人形で14人目を追加する習俗がある。アポロ13号が事故になったり。
しかし実際には忌数は意味がないことで、すべて人の幻想と誤った信仰心の産物なので、アイロニーとしてラッキーナンバー13と呼んでるのが正しいらしい。
世は無常で絶対もない、だからこそ生きるまで生きることを歌ってる曲
3.LIFE
5to1の1stアルバムbeginning of the Endに収録した曲で、これもNorico violetが歌っている。
私の作詞作曲。歌詞が好きで、正義や大義がないと生きられない、くだらない連中のことを歌ってる
歌詞がひどいからコード進行をポップにしてある
4.LOSE
これも5to1の1stアルバムbeginning of the Endに収録
キーを自分用に変えてる。
すでにあるものをコピーしている者、クリエイトしてない者、居酒屋でプロ野球にダメだししてる感覚であらゆる表現活動を批判し、人を下げ自分を上げるクソ野郎を嘲笑う歌。
そしてあらゆる批判の根底は"できない者のヒガミ"なので真に受けて答える必要はないという曲。
5.Antares
5to1の1stと矢郷良明ソロバンドアルバム"アンソロジー"に収録
宮沢賢治の銀河鉄道の夜に出てくる蠍座の由来についてを歌にしたもの
人はどんな宗旨、主義主張があろうが、自己の存在は社会循環のサイクルの1つであり、親兄弟、社会の為に身を使うことが人としての生き方であることを伝えている。
6.Out of the TIME
ローリングストーンズ1966年のアフターマスに収録された名曲
私の中ではブライアンジョーンズがいた頃がローリングストーンズで、あとはマスプロダクトストーンズなイメージ
Out of the timeは彼女に「あんたもう終わってるよ、用済みだ」と言ってる歌詞だが、よく読むと実際はフラれた男が強がってそのセリフを言ってる歌詞でそんな曲
詩や文章はそのまま読むのではなく、文底にある意味を読み取ることが醍醐味であることを音楽の歌詞から学びました
7.トラブルドキッズ
因縁果をストーリーにして表現され、いまも変わらない世相を表しておられる。
ARBで育ったミュージシャン仲間が多く、分岐点に立つ彼等の為に。
8.恋するふたり
敬愛するニックロウのヒット曲Cruel to Be Kindの邦題。
邦題の方がよいね。初めてこの曲を歌ったのは鮎川 誠さんのオープニングアクトを務めた時で、鮎川さんにもお客さんにも喜ばれた記憶が鮮明にある。
ニックロウはクリススペディングと双璧の私のミュージックヒーロー
ダムドやコステロを手掛けたstiff時代からカリスマでした。
”Cruel To Be Kind”は"やさしくするために、冷たくする"というツンデレな歌詞で、元はシェークスピアのハムレットのセリフ "I must be cruel, only to be kind" (私は残酷にならねばならない、優しくなるために)なんだそうで、ニックロウはこんなフックをたくさんしかける方で、歌詞も冗談本気な書き方してると思います。
日本では故 三遊亭円丈さんが1981に"恋のホアンホアン"としてリリースされていて、それがまた強烈でレコードを探しまくった覚えがあります。
ちなみにB面はロカビリーテイストの"恋のリハビリテイション"とロカビリーとリハビリーを先駆けてライムした抜群なセンス。
ホアンホアンはなんや?と思ったらパンダの名前からつけたらしい(笑)
この恋のホアンホアンはいまはCHILDISH TONESがカバーしてる。
9.イムジン河
臨津江(リムジン江)で分断された朝鮮半島についての曲で、主人公は臨津江を渡って南に飛んでいく鳥を見ながら、なぜ南の故郷へ帰れないか、誰が祖国を分断したかを鳥に問いかけ、故郷への想いを募らせる曲
原曲を聴いたフォーククルセーダーズが人間の自由や平等を歌で訴えよう、根強く残っている差別意識を変えるために、音楽で思いを伝えようと歌っていた。
フォーククルセーダーズの松山猛さんの体験がこの曲を日本に広め、後に映画パッチギとして制作された。
私もコリアンの友人先輩多く、昔からこの曲に親しみあり、いつか歌おうと思っており実現した。
1発レコーディングした歌は音程がよれてるが敢えてそのままにした。
音楽や芸術は補正主義ではなく、ドキュメントを切り取ったものなのでそのままにした。
10.Kids Are Alright
THE WHOの名曲で、友情と自身の旅立ちをガールフレンドの存在で歌っている。
歌詞は
"俺は気にしない
俺の彼女が他の誰かと踊ってたってね
それはそれでいいことなんだ
俺も彼等をけっこう知ってる
ときどき思うよ わかってるのさ
俺はここから出て まともにならなきゃって
彼女を彼等仲間らにまかせていくのがいいんじゃないかと思う
あの連中なら大丈夫
彼等はいいヤツさ"
自身の思考や哲学を持たないで、損得勘定で繋がり、くだらない派閥や徒党を組むのは自ら"アホです"と名乗ってるようなもので「おまえら死ぬまで群れてろ」なメッセージと、自身を確立したよき仲間もたくさんいることを知ることの大切さを歌っていて、俺たちは心身練磨し、自律しつづけなければならないということを旅と別れという言葉のメタファーを使いエールソングになってる。
そんなかんしのアルバムです。
定価¥1000
ダウンロード¥900
夢グループ並みの破格値で発売中。
矢郷 良明、「one drop moisture」を配信開始|THE MAGAZINE