◆娯楽でストレス発散にと、アニメのサイコパスを観たり、映画のターミネーターを観たり、Blu-rayでキャプテンアメリカ・ウィンターソルジャーを観直したりしてた。
そんな娯楽にもいろいろなメッセージや警告、啓蒙が盛り込まれていて、どれも同じ一点に対しての警告をしている。
善・悪、価値・無価値、などを古くから人間は曖昧にしか判断できず、多数決に判断を委ねてきた。
それがインターネットの進化により個人情報を含めたあらゆるデータが集約され、所謂”ビッグデータ”が産まれ、そのビッグデータに、あらゆる価値判断を委ねる時代になった。
それは正しいのか?
感性すらビッグデータで数値化し判断する時代になってきたことは人類の正しい進歩か?
ということを警鐘している。
◆ネットインフラが発達とともに、ハッキング、クラッキングは凄まじい進歩をし、サイバー攻撃の舞台があらたな「戦場なき戦場」となっている。
政府を麻痺させ、組織的抵抗力を奪う、銀行決済の混乱や電力、ライフラインの停止など、国民に大ダメージを与えられることがミサイルなど必要なくできることになった。
大国がアジアのテロ国家にサイバー攻撃され、その報復に大国が、テロ国家のライフラインをクラッキングし麻痺させ、医療機関をストップさせたりなどで数時間で数千人の命を奪ったのも近しい記憶にある。
◆余談だが、
中国の海洋進出が続いており、緊張が激化しており、シーレーンの防衛は中東からのエネルギー調達を生命線にしている日本には、安全保障政策が大変重要なキーとなっている。
現在の安保法案では、尖閣、朝鮮半島、東シナ海での有事の場合、有事の「事態認定」から物事が始まりそうだという「グレーゾーン事態」、戦闘が始まる「存立危機事態」「重要影響事態」まで法律で規定し、官邸・国会・省庁までシームレスに対応できるようにすることを法改正しようとしている。
現在の法では戦闘行為にはあたらない、補給、医療行為、井戸掘りでも、海外で戦闘行為している外国の軍隊には一切提供できない。
これに現在のサイバー攻撃や宇宙空間の対処も加わってきており、戦闘地域・非戦闘地域の区分けどころではなくなってきている。
ロジックな合憲違憲の机上の言葉遊びではなく、実務執行現実型のつぎはぎ論ではない法体制が求められている。
政府は今回の安全保障関連法案の問題を契機に憲法改正を含めた思案と、政府説明、世論喚起が必要である。
◆世の中は様々な転換期を迎えており、人々の心の深層は足場の無い価値感の上にあるので、医師すらもビッグデータからの結果を治療、薬に転用している。
人々の判断は有根拠と思わせるビッグデータにより、価値判断されていく世の中になって行き、「考えない時代」を迎えると思われる。
そのビッグデータすらコントロールされてることも気がつかないまま。
それを危惧する感性と宗教、哲学も増えることだろう。
「数値化信者」と宗教・芸術・哲学などの「文化信者」の対立が世界の基軸となり、新しいカタチの戦争が始まるだろう。
争いはいつも自称、
”正義 対 正義”
の果てしない価値観の対立。
それがまた「善意を発端に」しているところが尚更わけが悪いのだ。