◆空手全国大会、JKJOまであと二週間くらいか。
出来ることは全部やろう。
私は試合に勝つこともかなり大事だけど、大会の度に“傾向と対策”みたいなことはしない主義です。
試合ってのは、長い空手人生の中でほんの一瞬のことであり、試合の為の空手志向ってのは武道ではないです。
スポーツです。
◆試合本来の楽しさは、街で強そうな奴とすれ違い、喧嘩を売り買いし、サシで正面からのガチンコする楽しさと同じです。
テスト勉強じゃないんだから、誰と対戦だろうが関係ないです。
ただ、
「君はさぞかし強いだろう。リスペクトするよ。でもブッ潰すぜ!」
って気概で、喧嘩しにいくのと同じ興奮が、いつでも、どんな時も、味わえるように、毎日、我が一拳を磨くのです。
それが我らの日々の稽古であります。
それが人間的成長を促し、
心に余裕ができ、寛容を知り、他者との差異を認め合い、喜び合い、人の為に生きることが幸福であることを知り、私達は、世の中で居なくてはならない存在になることができます。
◆とりあえず、私達の空手での使命は、人を倒す空手が、人を活かす活人拳に昇華させることです。
大会で勝つことは、そのプロセスの一つにしかすぎません。
肩のチカラを脱いて、試合に挑んでください。
◆私の矢郷道場は、道場の名を上げるとか、縄張り広げるとか、全然考えていません。
稽古して闘って、そこで学ぶことを空手だけでなく、生活にフィードバックして、成長していく。
そして小さい子供達にバトンを渡していく。
それだけです。