◆うちの道場からマサヤとカイトの兄弟が出場した、極真CUPでの試合映像をお母さんに観せていただいた。
カイトはベスト8だったが、相手の子は全員、カイトより体格は小さいが、体の軸もブレず、基本稽古や型ををしっかりやってると判る、強い選手ばかりだった。
カイトは二年生にしてはデカイのでなんとか力で押し切っていたが、判定になると、体格の小さい子と互角だと、当たり前だが、余程圧倒してないと勝ちにはならない。
小さい選手とデカイ選手が闘って、互角なら、小さい選手の方が実力者だとい、足し算引き算が、まだカイトは年齢が低いから理解できないみたい。
まぁ、成長していけばそのうち判ると思うので、焦らず稽古していけばいいんではないかな。
マサヤは一回戦負けだったが、接近戦で左前脚の膝蹴りを、おざなりに出すもんで、ファールに二回当たり、反則減点をとられて判定負け。
マサヤも基本稽古がてきとうなんで、膝蹴りの膝がいつも上がってなく、それが試合に出てしまった。
また、兄弟、頑張って、よい方向に伸びてもらいたいです。
普通の小学生から観たら、よく頑張ってますから。
◆どんなことでも、どんな人にも共通するが、基本が出来てないのに、それ以上のことは出来る訳はないです。
字の読み書きができないのに、問題を解くことはできない。
調律を知らないのに楽器が弾ける訳がない。
走れないのにスポーツが出来るわけがない。
新聞も読まないのに政治を語れる訳がない。
そんな基本的なことを世の中の人は、判らなくなって、世迷ってるのだ。
◆とにかく、基本的なことを日々やってれば、ここ一番の大事な時には実力を出せるはずで、本番に弱いってのは性格ではなく、毎日の基本的研鑽をしてないからだと思います。
“本番力をあげる”みたいな本もありますが、そんな方法はなく、毎日地味な鍛錬の積み重ねしかないと思います。
そうすれば、試合やここ一番に対して、傾向と対策みたいなことをしなくてもよくなり、人生はシンプルになるはずです。
◆中国の書、淮南子に出てくる、“人間万事が塞翁が馬”という名言があります。
ここの“人間”というのは、ジンカンと読み、“世の中”のことで、「世の中の禍災いも福も、予測できないものである。」と言う意味です。
世の中は人智を超えた“どうなるかわからないことだらけ”で、現在起きてることと、この先に起きることにグダグダ言っても仕方ないから、それに対処さえできればいいってことです。
そして、宮本武蔵の“我事に於いて後悔せず”の名言があります。
起きたこと、起こしたことに、一々後悔するなということです。
世迷う人々は日々、研鑽し、用意し続ける人生をおくれれば、そのようなシンプルな生活になると思います。
写真は全然関係ないけどレスポール。