長岡までJRで移動。
電車が古くてトイレが恐い。
ハイブ長岡に到着。
大きい会場。
ようやく全日本プロレスの選手の方々も矢郷良明を認識してくれるようになり、こちらもあまり遠慮せずに、控室に。
さっさと着替えて若手さんが猛練習しているリング周りで柔軟と基礎トレ。
控室に戻ったら対戦カードが貼ってあり、自分の試合がタッグマッチから、KENSO 対 大和 対 矢郷良明のスリーウェイマッチに変更されたことを初めて知る。
この時点で試合40分前くらいである。
えらいことになった。
スリーウェイなんて過去、二回くらいしかやったことがない。
ましてやKENSOである。
頭が痛くなる。
会場は満員で、やけに盛り上がってる。
「長岡は熱い会場なんですよ」と大森さんが言っていた。
私は第二試合で、すぐに出番が来た。
お客さんが昔のプロレス会場みたいに、花道に溢れていた。
矢郷良明を知ってる人が多く、ホッとする。
矢郷コールもいただく。
ありがたや。
そんな中で、ただ一人、KENSOは矢郷のことなど知らない、と大物ぶっている。
初めは猪木イズムで、ワザと知らないフリをしてるのかと思ったが、試合が進むと、こいつはマジで天然であることに気付く。
前にタッグを組んだり、タッグで対戦したり、KENSOの試合のテレビ解説を私がしたりしてるのだが、ナチュラルに覚えてないのである。
そういうわけで試合も、微妙なことになり、最後も微妙なカウントで、KENSOが大和選手をフォールした。
こんな微妙なことになると、第三者からすれば、シチュエーション的に矢郷が悪いという雰囲気になる。
技の一つもほとんど出す暇もなく、こんな微妙なことされ、ホントに貧乏クジ引かされた気分である(笑)
まいったよ。
外様の性を久しぶりに味合わされた。
全然、自分の覚悟とはすれ違う試合だった。
◆大和選手は良い選手だった。
KENSO選手はダメである。
こんなんでいいんだったら、俺が代わりに全日本プロレスのレギュラーになるわい。
5.6は富山の高岡エクールでKESOとのシングルマッチがあるのだが、予想以上の大仕事の予感。
超ストレスであるが、これを超えたら、また一つ、人として、何か得られるのである。
◆プロレスと音楽はよく似てる。
ジャズはインプロビゼーションで楽曲を創るのだが、ロックバンドのプレイヤーもインプロビゼーション能力が高くないと、よいプレイヤー、よいミュージシャンにはなれない。
知識・見識の狭いプレイヤーが自己主張ばかり強いのは、自信の無さによるものである。
“認識せずして、評価するなかれ”
認識できない者は、智慧と行動で審美眼・リテラシーをあげなければならない。
それはミュージシャンだけでなく、何人も同じ義務である。
◆気分を直して、全日本プロレス長岡大会は、よい大会でした。
昔のプロレス会場の熱気があり、お客さんもアメリカのオーディエンスみたいに、一緒に楽しんでいました。
5.6 全日本プロレス 高岡エクール大会がよき大会になりますように。