矢郷良明 LIFE philosophy @deracine5to1

思考と哲学の旅日記

レトリック

◆映画プロデューサー、一瀬隆重さんの本を読む。
「見立てる」ことについての話しが興味深かった。
◆このことは昔に読んだ、松岡正剛さんの著書『日本流』でも詳しく書かれていたので覚えている。
《見立てとはメタファーの作用の一つであり、アリストテレス以来の修辞学と呼ばれ、劇作術が爛熟した古代ギリシアでは類推、模範、諧謔という三つで一組の修辞法が確立され、それがヨーロッパでは引き継がれて、シェイクスピアラシーヌモリエールを生み出した》と書いてある。
◆このレトリック文化の厚薄には政治と経済の発達が関係してると思う。
◆日本はかなりレトリック寄りだと思う。
感性のイマジネーションが深いということだと思う。
庭、茶の湯、歌舞伎、浮世絵などが「見立て」文化の典型である。
もっと庶民的で判りやすい例なら、銭湯の富士山の絵、着ぐるみ怪獣、エアギター、外車のデザインとそっくりな国産車を発売するセンス、プロレスや格闘技好きなところなどに「見立て」を感じる。
◆アメリカはリアリズムな感性だと思う。
一瀬隆重さんの本には「日本人もどんどんリアリティを求めるようになったからフェイクは通用しなくなる」といったようなコトが書かれていた。
でも日本人は究極のリアリズムである、「死生観」が軽いから、アメリカのリアリズムとはちょっと違うのではないか?と思う。それが証拠に日本人は宗教がファンタジィとして捉らえられてる。
日本人のニーズにあうリアリティって、この先もグレーなモノのような気がする。
レトリックについては、まだまだ再考しなければならない課題だと思う。