◆クーリエでニューヨークタイムスの記事を読んでいたら、U2もオランダアムステルダムの会社に資産を移したとのこと
オランダはロイヤリティ収入に課税しないという国なので、『タックスシェルター』と呼ばれ、ローリングストーンズもタックスシェルターを利用しており(オランダのタックスシェルターならイギリスなら所得に対して40%課税のところ1.6%で済むという)、コカコーラ、ナイキ、グッチなどもそうするらしい。
世界的なビジネスだから知恵はつかいようだが、U2がそうするのはおかしいとの記事だった。
ボノは第三世界の債務免除を訴えたり、ジェフリーサックスの『貧困の終焉』の序文を書いているし、英国、アイルランドは発展途上国への援助を増やすべきだと主張する主唱者である。
貧困対策に税金を使うことを訴えながら、自分はその財源である税金を英国アイルランドに納めないというのは矛盾している。
U2側は「グローバルにビジネスをしているからグローバルに納税している」とのこと。
こんな風になると『U2は偽善者だ』と言われかねないが、複雑な背景もあるようで、難しい問題だと思う。
「U2は非営利団体のようなイメージを打ち出しているのに」と言われてるが、そんなことがあるわけないので、気の毒なような気がするが、元はといえば音楽家が政治にクビを突っ込む、ナンセンスなことをしたU2が問題の発端であり、ボノは自分の手で自分の首を絞めたような気もする。
クラッシュとかもだけど、政治のことをどうこう言うロックバンドはさっぱり理解できない。
プロレスラーが「インデイ」とか「対メジャー」とかいうのと同じで、《自分達は反体制である》という、ポーズの道具なのかもしれないね。
それを持つこと自体が「超メジャー指向」であることを表してて、ダサいのだけど。
上昇指向のガツガツした奴はカッコ悪いよ
生きていたって、手にすることはたかが知れてるんだから。
大金持ちの大成功者になるより、一部でカルト的な支持をされるような人間に惹かれる。