矢郷良明 LIFE philosophy @deracine5to1

思考と哲学の旅日記

アマチュアとプロの差

◆知り合いのラーメン屋さんが店を閉めて転職するのでなにかないかと相談される。
ラーメン屋はいま過当競争で開店廃業のサイクルが目まぐるしい。
彼の店は味はいいし、テレビやマスコミで取り上げられ一時は大忙しだったが、だんだんと客足が遠のき閉店となった。
ラーメン屋さんって味さえよければ口コミで人気が出てマスコミが取材に来て大繁盛するのでは?と思われがちだが、そんなあまいもんじゃない。
◆味や衛生観念は当然高いレベルを満たしているが、それだけ気にしているならアマチュアの域だという。
◆いくら味か良くてもそれを包み込む雰囲気、イメージとブランド力、お店の思想性が伝わるような店舗と食器、などをうまくつくれるかがプロとアマチュアの差だという。
◆こういうところが難しいから広告代理店みたいな職種が生まれたのだが、経費がないから自前でやらなければならず、それにドジったら廃業になるのだ。
◆ある広告代理店の社長と話す機会に私は「ある程度のクオリティをクリアしてればプレゼンがすべてを左右するでしょう?」と聞くと「それしかないです」と明確に答えられていた。
◆技術のあるアマチュアバンドがプロになれないのも、中身がいくら良くてもプレゼン能力とポピュラリティーがなければ誰も選ばないのだ。
◆例えば鎌倉時代に様々な仏教が生まれたが、日本中に広まったわけではない。
いまだれもが知っている念仏の親鸞なんて何百年後かの蓮如が出現するまで歴史上だれも知らなかったのだ。
この蓮如が布教の天才だったから浄土真宗が日本中に広まったのだ。

◆友人のラーメンやさんは腕はいいがプレゼンの能力がないので自営業にはむかないから、どこかのラーメン屋か料理屋に勤めるのがいいのではないかと話したが、一度独立するとプライドがあって人の下にはつけないみたい。
で、完全な異業種に行きたいみたいだからなにかないかと聞かれた。
ないよ。本当に自分のやりたいことやればいいだけでしょうが。