矢郷良明 LIFE philosophy @deracine5to1

思考と哲学の旅日記

韓非子

この本は若い頃、ある人に「読んでおきなさい」と進められ読んだ。
秦の始皇帝韓非子を読み「この本を書いた人に会えたら死んでもいい」といったらしい。
韓非子は韓非という者が書いた物で、法と術を現実的に説いたいわいる「方法論的思想書」である。
秦の始皇帝韓非子を心酔していたので韓非が孔子を祖とする儒教を敵視していたのにならい技術書を除いてすべての儒教書籍を焼き払い、儒家460人を生き埋めにしたりしている。
しかし儒教漢の武帝の時代になると国教と定められそれ以降の中国社会のあらゆる規範となってきた。
韓非子は表面上はだれも用いなくなった。
しかし陰では為政者、覇道を歩む者たちの重要な思想として現在まで残っている。
とにかく読めば判るが儒教のような道徳ではなく、あくまでも現実に対する殺伐とした対処でことを成す法術書なのである。
理論面での中国初の天下統一に大いに貢献したといわれる韓非子
『動かぬモノを動かす時は「悪」の力も必要なのである』という現代の常識を最初に表した書であると思う。