矢郷良明 LIFE philosophy @deracine5to1

思考と哲学の旅日記

『週刊 矢郷論説委員長のSMASHコラム』

『週刊 矢郷論説委員長のSMASHコラム』
ニュースの焦点


今週から始まりました、「週刊 矢郷論説委員長のSMASHコラム」第一回でございます。
毎週、SMASHで起きる様々な事件、ニュースをいろんな切り口で解説、論評していきたいと思っております。

★2011.7.21(木)
《真琴、セリーナ戦に向けて"蜃気楼に弾き返されるスピアー特訓"を敢行へ!》

SMASH 19の一回戦前に、元WWEスーパースター、エッジの必殺技・スピアーをFUNAKIさんから伝授された真琴選手、トーナメント準決勝で元WWEディーバのセリーナを指名した。
今年の一月のSMASH 13にてこのカードは実現しており、真琴選手がセリーナにスピアーで敗れているが、そのリベンジを込めて真琴選手側から対戦指名が出たものと思われる。
真琴選手はWWEディーバを目指しており、元ディーバのセリーナ選手をなんとか攻略したいとの思いだろう。

しかし、セリーナ選手はキャリア6年ながらOVW、TNA、SHIMMER、FCWWWEスマックダウンと修羅場をくぐっており、とりあえず立ってればいいみたいな、ありがちなディーバだったわけではないのだ。

その修羅場巡りの実戦で身につけたレスリング技術は素晴らしく、私も何度も試合を見ているが、必殺技のスピアーに持っていくまでの試合プロセスが絶妙であり、カウンターだったり、ダメージの蓄積を見抜いての、ここぞというタイミングでスピアーを繰り出し、まさに10割打者という選手である。
あの女子プロレス界きっての強者、華名選手ですら一発のスピアーで敗れているから、セリーナ選手から勝ちをもぎとるには、余程の特訓をしなければならないと思う。

それを踏まえ、どうしたもんかという、TAJIRIさんの真琴選手へのアドバイスが「目の前にあるものは取れる。それがなかなか取れない、蜃気楼かっていうくらい到達できなくて…」という謎かけみたいなアドバイスになったのだと思われる。
これを踏まえて真琴選手は26日に公開特訓をするが、本当に真琴ちゃんがこの抽象的なアドバイスをどんなカタチで解釈しているかが興味深い(笑)
とにかく、人智を離れた特訓しかセリーナ選手との差を埋めるものはないと思います。




★2011.7.21(木)
《「神は二人もいらない!」大原が“メキシコの神”VENENO討伐を宣言!》


初代SMASH王座決定トーナメント2回選でVENENOと対戦する大原はじめ選手がVENENOが神と呼ばれてることに不快感と、同時に、「自信を持って必ず勝つという言葉がいいにくい」と不安感を表わしていた。

大原はじめ選手は一回戦で師匠でもある、世界のウルティモ・ドラゴン選手を下しており、いま1番ノリに乗ってる選手だと思うのだが、そんな大原はじめ選手が警戒と不安を感じるVENENO選手とは?と益々幻想が膨らむ。

SMASH 19で木藤選手と対戦し、その実力の片鱗を魅せたVENENO選手だが、私が試合を観た時は、スターバックに似たプロレス思考を感じた。

その時、何故かVENENO選手とは控室やプライベートタイムでも一緒になったので、ちょっと観察していたが、一匹狼というか、自分から人に近づくのではなく、人を自然に近づかせるような独特の不思議な雰囲気をナチュラルに持っている。
そしてブロークンイングリッシュ同士で互いに会話をしたが、「ああ、この男は世捨人なんだな」と感じた。

試合スタイルも自らの肉体を他人の物のように自虐的に扱い、まさに大地の生贄として自らを捧げんとする、クライスト的なものである。

偶然、私の友人、佐々木大輔選手と話していたら、(彼はディック東郷の弟子を経て、メキシコでルチャのライセンスを取り、ラテンを放浪していたボヘミアンな選手である。)まだ人間だった頃のVENENO選手をよく知っており、メキシコの片田舎でVENENO選手とよく試合していたという。
大輔の話しだと、CMLLの上の方で普通に試合できるような選手なのに、あえて田舎街で試合をするような選手で、本当に変わり者だったらしい。

やはり、世捨人である。
その世捨人的なアイデンティティが、神的なものとリンクしていくというのは歴史上明白なことである。

そしてなにより、自らを「神」と称する人間は、異端であり、大衆にとっては恐怖なのである。

しかし、大原はじめ選手というのはそんなこともねじ伏せるような、手練れの暗殺者のような選手の筈である。

もしかしたらVENENO選手の息の根を一発で止めてしまうかもしれない、という期待もあるのだが、上位概念に弱い性格があるようなので、ここらへんを払拭できるかが、大原はじめ選手の勝利の鍵ではないかと私は観る。




★2011.7.22
《「お前の信念はなんやねん?」華名の問いかけに、朱里が悔し涙を流す!》

初代SMASHディーバ王座決定トーナメント準決勝で対戦する、朱里選手と華名選手。
通算一勝一敗の五分での三度目の勝負であるが、会見で朱里選手は華名選手に圧倒されてしまい、涙を流してしまった。

朱里選手は今、プロレスの世界の2つ目の部屋辺りで迷子になっているのだろう。
プロレスの世界の一つ目の部屋はゲストルームみたいなものだから、右も左も分からなくても、もてなしてもらえる。
2つ目の部屋からは、ガランとした空室で、そこにどんな顔して、どんなふうに佇んでいればいいのか判らなくなる。
また、その部屋をどんな風に通り抜けて、次の部屋に入るのか、その姿を大勢の人に観られているのである。

朱里選手は才能に恵まれた素晴らしい素材である。

彼女に華名選手くらい、プロレスの世界の部屋に次々と灯油を撒いて、放火し続けるような殺戮思考があれば、もっと高い所に行けると思うが、華名選手が言うように、信念というものが人を突き動かしているので、朱里選手の信念がどれくらい深みにあるのか、それを試合で露わにしていけるのか、それによって今後が左右されるのではないか?と思われる。

皆が観たいのは、ぎこちない笑顔で勝利を告げられる朱里選手ではなく、勝敗度外視で弾ける天真爛漫な朱里選手の姿だと思う。

ちなみに華名選手の信念は無期懲役も辞さないみたいな固いものなんじゃないだろか。




★2011.7.22
《「俺をキトタクと呼んでくれ」木藤がまたまた改名!新リングネームは木藤拓也!》

木藤選手は無駄に長いレスラー人生の中で、1番のハイライトに居るのかもしれない。
「おまえはそれでいいや」というツッコミが方々から聞こえそうでもあります。
頑張れ木藤選手(棒)

あれ、木藤って苗字が放送コードに引っかかるから改名しろって私は言った筈であるが、どうなってるんだろう(笑)


このSMASHコラムは、SMASHオフィシャルで連載中です。
矢郷良明先生がSMASH論説委員長に就任いたしまして、毎週、SMASHでの出来事を論説していきます。
毎週末UPされますので、どうぞお楽しみに!
http://www.smashxsmash.jp/cgi-bin/topics/diary.cgi?no=696