矢郷良明 LIFE philosophy @deracine5to1

思考と哲学の旅日記

九識

◆空手教室は春からの試合にむけて強化稽古。

肋骨骨折から杏奈さんも復帰。

全然、大丈夫そうだった。

基本コンビネーションの組み立ての重視をしばらくやることに。

直線の技と曲線の技、を下段・中段・上段、左右の組み合わせで組み立て、それを遠い間合いの技、近い間合いの技、と組み合わせていく。

あとは自分と相手の体型や性格によって技やインファイトかアウトファイトか、回る方向はどちらがいいか、を組み合わせている。



◆仏教心理学について読む。
西洋の深層心理学探究には大まかに3つの層を見いだしている。

第一はフロイトが発見した「無意識層」には意識から忘れ去られた事や、抑圧された心理的な内容が潜んでいる。

第二にソンディによって提唱された「家族的無意識」
その奥の第三にはユングの提唱した「集合的無意識」がある。

この集合的無意識層には種族、民族、ひいては人類最古の祖先までのすべての経験が集積されており、それは宇宙にすらつながっていきことを示唆されてきた。

仏教心理学ではフロイトに先立つこと一千数百年前に、仏教・唯識学派ではすでに深層心理が明かされており、西洋心理学の客観的洞察より主体的な自己の内奥への探究をしている。

仏教心理学では眼識・耳識・鼻識・舌識・身識の感覚意識「五識」、これらの働きをつかさどり統合する識である「意識」が第六識に、その底に第七識の「末那識(まなしき)」、第八識に「阿頼耶識(あらやしき)」がある。


デカルトの唱えた「考える自我」は第七識の末那識に似ており、深い理性とともに常に煩悩に汚され、本来の自己を狭く限定する自我意識(第七識)の奥に第八識の阿頼耶識があり、第七識までの行為によって積んだ結果をすべて蔵しており、さらに七識を生み出す種になっている。

◆六識までは死とともに消滅するが、末那識、阿頼耶識は消滅することなく過去から未来永劫にわたり続く識として説かれている。

三島由紀夫の豊饒の月はこのことを書いていたと思う。

ソンディの「家族的無意識」やユングの「集合的無意識」は阿頼耶識の領域を西洋心理学視座から垣間見たものだと思われる。

◆さらに中国の天台大師は第八識・阿頼耶識の奥に、人間の心身を含めて森羅万象を生ぜめしている本源としての宇宙生命と向かい、第九識「阿摩羅識(あまらしき)」を見いだす。

根本浄識といわれ、自我と宇宙生命の融合を説いている。

◆自我と宇宙生命との共鳴活動には仏法の実践が説かれているのだが、西洋心理学より遥か昔に、人間意識と人間のあり方を解明した仏教は驚嘆するしかない。

これに根差して、正しい宗教観、哲学観を見直さなければならないのではないかと思う。

そして実践と。


写真は関係ない、シュタイナー