矢郷良明 LIFE philosophy @deracine5to1

思考と哲学の旅日記

LADY STAR DUST

◆友人の女性画家、『極楽絵師』こと仲谷とも子さんが亡くなられた。
まだ48歳くらいだったと思う。

若い頃から「極楽絵師」の名で創作活動されておられた。
私がバンドやっていた時に、音楽関係の共通の友人を通じて知り合った20年来の友人だった。

しばらく私は音楽活動から離れていたので疎遠になっていたが、昨年、10年ぶりに再会しまた交流があるようになった。

最近もGW中に「久しぶりに個展を開くから」と招待をいただいていたり(試合で行けなかったのだが)再会してからは月に何度か連絡をいただいていた。

◆10日、土曜日の夜に県外の共通の知り合いから「仲谷さんが亡くなったらしいと連絡があったんだけど確かめられないか」と電話があり、直接仲谷さんの携帯に連絡した。
コールするが誰も出ない。
仲谷さんは独身で独り暮しなので、連絡する心当たりが判らず、自宅マンションに直接いってみることにした。
チャイムは鳴るが人の気配はない。
深夜なので近隣の方に聞くことも出来ず帰宅する。

私との共通の友人は5月7日に本人と連絡をとっており、私自身も5月3日に仲谷さんの自宅マンションの前にある日焼けサロンに行った時、偶然マンションの前で歩いているのを見掛けていたし、6日に個展についてのメールをいただいていたので亡くなったなどとは到底思えなかった。

日曜の朝、携帯に県外の知り合いから「やはり仲谷さんは亡くなったらしく、今日の2時から葬儀らしい」とメールで連絡があり、「それは一体だれから連絡があってのことなのか、携帯には出ないがつながるし、冗談だろう!?」と思いながら、メールにある葬儀場に時間に行ってみた。

葬儀場の案内板に別の方のお名前しか無く、駐車場の係の人に聞いてみたたら「今日は一件の葬儀しかありません」と言われ「やっぱり間違いだな」と思ったら、「密葬なら今からあります」と言われる。

地下の受付にいったら仲谷さんの親族が数名おられ、県外の友人も来ていた。

本当に仲谷さんは亡くなっていた。

身近で『友人』が亡くなるのは久々のことであるし、突然であり、死後発見されたのも二日後ということでかなりのショック受け、親族と話していてもまったく信じられず理解できなかった。

仲谷さんが亡くなったのは8日で、二日後の10日に知り合いの方が偶然訪れ、様子がおかしいと大家さんと実家に連絡され、部屋を開けたら亡くなられていたらしい。
死因は脳梗塞らしいが、よくはわかっていない。

「そんな死に方あるかよ」と思ったり、「悪い冗談か」と思っていたが、仲谷さんの遺体が安置されている部屋に通され、遺影と柩を見た時、そこからは言葉はでなかった。

親族数名と友人数名が出席し、急なことと遺体の傷みが出るなどの問題で密葬形式になり、最後の姿をみることはできなかった。

とにかくお別れもなにも、いまだに亡くなったことが理解しがたく、感傷にもひたれない。

本当に無常感と儚さを痛感させられ、あらゆるやる気をなくしてしまう。


◆仲谷さんは亡くなられるまで理想と現実生活の葛藤をしておられた。
芸術にかかわる誰もが直面する問題でもあり、自分も直面し続けている問題でもある。

その解決方法は余程のラッキーでもないかぎり、死ぬまでみつからない。
それを改めて覚悟させられた。

◆『人生はある日突然、テレビのスイッチを消したかのように終わってしまう』、そんなことを何度か間近で見てきたが、何度出くわしても切なく、無常なものである。

仲谷さんの大好きだったディビット・ボウイのロックンロールスウサイドを手向けに聴こう。
お別れの言葉は思いつかないが、感謝の言葉はたくさん溢れてくる。

合掌。