矢郷良明 LIFE philosophy @deracine5to1

思考と哲学の旅日記

草枕

◆80年代ハードコアパンク、ディスチャージを聴いて思いだしたことがあります。
10代の頃にパンクロックを聴いていて判ったことは、演奏の上手い下手ではなく、心からの叫びこそが重要だということでした。
ディスチャージを聴きながら「そこで審美眼とリテラシーを学んだな」と思いだしました。

◆『智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
兎角に人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画が出来る。』
夏目漱石さんが草枕で書かれたように、芸術や文化は日常から生まれ、ありのままの自分を表現することです。
ヨーロッパのルネッサンス芸術も教会や為政者に圧迫された民衆の「人間はこうあるべきだ」を起源とした表現した不朽の芸術です。
上手い下手とかの技巧をこえたモノこそが真の芸術であり文化であります。

技術を偏重する人は芸術家でなく、芸術屋・商売人であります。
また、技術でしか芸術を計れない人は、さもしく可哀相な人達です。
そりゃ、挫折もするだろうって話しです。

私がかかわってきた音楽やアートの世界で「上手い下手」と言う人達は間違いなく才能ない人ばかりで、当然ですが、全員挫折していきました。
商売のセンスはあったかもしれませんが。

「あんたらに芸術が判っていたら、今でも画を書いているだろうし、楽器を弾いてるだろう。」
って誰かも言ってました。
◆芸術って、自由なはずのアマチュア芸術家ほど観るがわを意識しまくり、プロフェッショナルほど観るがわを無視しているはずです。
って、ディスチャージを聴いていろいろ考えました。