矢郷良明 LIFE philosophy @deracine5to1

思考と哲学の旅日記

華に心を見る

高校時代GHQの指令で日本人についての考察研究をしたベネディクトの「菊と刀」を読んだが、
日本人は殺伐として現実的な刀と、菊華を育て慈しむ「華に心を見る」相反した精神が日本人に宿っているというような内容が書かれていたと思う
でもそれは人間として当たり前の美意識だとおもう。
物を造れば実用的デザインとアートデザインを調和させようと努力してるし。
刀や銃は殺傷の為の道具だがその美的デザインは理想と現実の神懸かり的美しさの象徴である。
理想と現実は絶えず相反しようとするが、それを調和させようと人間は日々努力している。
「夢をかなえるには金がいる」日々これとの闘争である
理想と現実の調和は素晴らしい究極美であると同時に、人間の宿業を産みだすで足枷でもある
花火や花々に人が心惹かれるのは理想と現実の宿業を逸脱した美しさとはかなさを見ているからだろう。
ドアーズというバントのボーカリストだった故ジムモリスンは数少ないインタビューの中で「人間にとっての一番贅沢はなにか?それは無意味なことをすることだ」と語っている
無意味、無駄という概念は言葉の額面通り受け取るものではなく、哲学的深い意味合いを持っている。
「華に心を観る」こころは無意味なことをするのと同じであると思う
人にとってそれは深く重要なことだと改めて思った